先日の参院選の投票率が低かったということを聞いて(ま、そういう予想はしていたけれど)、投票率の上がる方法を考えてみた(思いつき)。

それはズバリ、「マイナス票を選択できるようにする」だ。

通常、投票というものは、「誰それ候補に議員になってほしい」という意思表示を意味するが、その、いわば「信任票」ではなく「不信任票」を選択できるようにすれば、投票率はもっと上がるのではないか。

ひとりの有権者は、信任票/不信任票のいづれかを選択しなければならない。だから、これまでの投票のように「信任票」を選択すれば、それでおしまい。

しかし、巷間でよく耳にする「誰に入れたって同じだよ」とか「どいつもこいつも似たようなやつらで」とか「どうせおれ/わたしの票は死に票だから」などと思っている人たちは、「信任票」ではなく、「不信任票」を選択すればよい。

その行為の意思表示するところはすなわち、「こいつにだけはどうしても議員になってもらいたくない」あるいは「こいつらにだけはどうしても議席を獲得させたくない」だ。

この負のエネルギーは、「選挙に行ってよりよい世の中にしよう」などというお題目よりよっぽど人の心に働くと思う。

職場のみんなで話していて盛り上がるのは、そこにいない人を褒めるときではなく、そこにいない人を貶すときであることを考えれば納得してもらえると思う。

もちろん、誰それを信用して票を投じる人間の方が多いとは思う。しかしその一方で決して看過できない数の人間たちが、「NO」を言いたいがために、そしてその「NO」を突きつけたいがために、「マイナス票」を投じるだろう。

選挙運動は、ネガティブキャンペーンの色合いがより濃くなることだろう。ネット上での盛り上がりは、投票日が近づくにつれ(おそらくは悪い方向にだろうが)加速し、少数勢力にとっても逆転の目が出てくる。うまくいけば組織票に対抗することもできるかもしれない。

これで、事前の世論調査もなかなか測りがたくなるし、午後8時の開票と同時に「ねじれ解消!」の文字がテレビモニターを踊ることもない。

開票のやり方も、少し工夫すれば面白い。まず「プラス票」だけをカウントしていき、それから「マイナス票」をカウントしていき、そのぶんを最後に差し引く。逆算できないように、開票率は表示しない。

特報番組内、かなり優勢に見える候補について、誰かが池上彰に質問する。「もう、この選挙区はこの候補者に決まりそうですね」

そこで池上氏、「いやあ、まだまだわかりませんよ。先々月の舌禍問題を忘れていない有権者は多いはずです」とにやり、とかね。テレビ番組の視聴率もきっと上がることだろう。




ex.














































候補者 得票数 失票数 合計 当落
A
65,000
▲25,000
40,000
-
B
53,000
▲3,000
50,000
C
28,000
▲1,000
27,000
-
D
5,000
▲800
4,200
-
E
2,000
▲3,000
-1,000
-




万が一、こんな選挙システムになったら、私はたぶんマイナス票を選択するだろうなあ。