• 主演が吉高由里子かあ……という印象で始まったドラマだが、二週目が終わった時点で、やっぱり吉高だなあ(他の女優がよかったけれど、でも我慢するしかないかあ)という感想
  • だいたい吉高なんて、この記事を書くときにはじめてフルネームを調べたくらいの関心しか持っていなかった
  • それ以外に不満があるのは、空気の読めない父親役を演じる伊原剛志だけれど、あの役はあれ以上できないとも言えるか
  • 「てっ?」と驚く少女時代の花は最近にしては珍しく「普通の感じ」の子役で、びっくりするくらいかわいかったり、びっくりするくらい演技がうまいわけではないが、それが当たり前という気がする
  • とにかく安東家が貧しくて、それだけでも応援したくなるというドラマの王道中の王道を行っているところがよい
  • あるラジオ番組で「初回は『おしん』を思わせた」という発言が聞かれたが、両天秤を担いで水汲みに行く幼い女の子の姿を観たとき、『おしん』を観たことがない僕でも、たしかにその三文字の単語は頭に浮かんだ
  • そして、花の指の爪はきちんと汚れていた(ように記憶している)
  • でも歯は白いな、全体的に
  • 最初、花の母親は死んでいて、祖父が石橋蓮司、祖母が室井滋だと思っていたら、室井は母親役だった
  • 成長していく花に対して両親は変わらないまま、ということで伊原と室井なのだろうが……『軍師官兵衛』の当初の竹中直人の場合もそうだったが、もうちょっと自然なやりようがあるようにも思うのだが
  • 修和女学校では近藤春菜がギャグ役としてきちんと機能している
  • 近藤がいないと、ともさかりえの厳しさや、他の生徒たちのあまりにも浮世離れした感覚に、視聴者がついていきにくいと思う(ひるがえって言えば、あまり面白くはない)
  • で、本格に登場する二週目になって、やっぱり「吉高かあ……」という感想
  • 吉高には現代劇の素養しかない、と言ってしまったら現代劇に失礼な程度の演技しかできないので、現代とは価値観の異なる時代の人物を演じるのにはなはだ不満を感じる
  • あとは本人のやる気次第だとは思うのだが、現状としては、言葉だけがつるつると上滑りをしていくようで、聞いていて辛いところがある
  • 個人的には朝市役の窪田正孝が好きなので、彼の登場機会が今後増えていくことを希望する
  • 美輪明宏のナレーションに当初は「美輪の神格化には飽き飽きしたよ! もうちょっと聞き取りやすい人にしてくれよ!(『官兵衛』でなにも学ばなかったのか、NHKは!)」と思ったものだが、不思議と慣れてきた
  • 絢香の唄う主題歌がいい
  • 「これから始まるあなたの物語、ずっと長く道は続くよ」で始まるなんて、それだけでグッとくるものがある
  • 「うわー、絵本じゃんか!」と喜ぶ花や、花に手紙を書けるようになるため文字を習おうとする母、安東家のみなが不思議な顔をしてそれでも喜びながらクッキーを食べるところなど、ベタっちゃベタだがやっぱり「貧しい時代の人間」の物語はいい
  • 居候に納豆を食わせるためにキャビアを使ったり、朝から卵を十個もつかってオムレツを食うどこぞのあほドラマとはそれだけで段違い
  • あとは、吉高かあ……
  • 現在のところ視聴率はいいようだが、もはや「朝ドラ」は、コミュニケーションのネタのひとつとなっているので、物語の善し悪し・作品の出来とは別次元の問題になっている(ちょうどサムラゴーチやオボカタさんについて、みなが一言づつ物申しているのと同じ意味で)