仕事といえば、AM のラジオ番組にはだいたいの場合、通販の生CM があって、「こんなに便利で最新型のものとなると、お値段が……」などとパーソナリティがやったりする。
これ、僕のむかしの感覚でいえば、「カッコ悪いな」って感じだったけれど、いまは「大事な仕事だよな」と思うようになっている。もちろん、商品の内容などとは無関係に。

落語的にいえば、地べたを掘ったって一円すら出てこない。ラジオ放送にはスポンサーがいなくちゃならないし、スポンサーのためには、少しでも通販の売上に貢献しなくちゃならない。そこに必死になる姿を「カッコ悪い」とは思えなくなってしまったのだ。
一方、その生CM で(おそらくあるであろう)台本を棒読みするやつも中にはいるのだが、そういう行為こそカッコ悪いと感じるようになった。棒読みすることによって保たれるそいつの自尊心に、いったいどれほどの価値があるというのか。
仕事というより「金を稼ぐ」ということについての意識の問題だと思うのだが、ラジオは、テレビなどより営業姿勢がハッキリしているから好ましい(ただし、リスナーの立場から言えば、広告は不要)。なお、この明確なまでのスポンサーへの愛嬌は、ラジオ全般というより、関西のローカルAM に限ってのことなのかもしれないが*1

*1:かつて桑原征平桂吉弥の番組で、「スポンサーには愛を、リスナーには夢を、プロデューサーには嫁を!」というモットーを掲げたことがあった。