まあ毎度言っているような気がするけれども、の話だが、「野菜高いよね」っていうのは「このごろ天気悪いよね」みたいな感じでよく口にされるけれど、天気の話とは反対に、「野菜安いよね」っていうのは、ほとんど口の端に上ることはない。
 Yahoo!に取り上げられていた記事に、NHKのあさイチで「冷凍野菜を使おう」という特集をしたら、野菜農家から「野菜を買ってくれ」というFAXが届いた(意訳)、という記事があって、なるほどその気持ちはわかる、と思った。
わかるけど、でも、泣き落としで買ってもらうっていうのも経済としてなんか違うんじゃないか、とも思うんだよなあ。
もやしだったりきのこだったり、あとは豆苗か、メーカーがいろいろ努力して天候に左右されないものを作っていてそれらを安価に買うのも、それから、特集していたように冷凍野菜を買うのも、それからあえて高い野菜を買うのも、消費者の自由で、マスコミがその一部にスポットを当てるのは多少いたしかたない部分があると思う。弱い農家が一所懸命がんばっているんです、というのは事実そうなんだと思うけれど、いっつも弱さをだしにしているようにも感じてしまって、なんかスッキリしないところがある。それでいて政府は「これからは強い農業」の一点張りだもんな。実情と乖離しているわけだ。
マンガ家の荒川弘が、自分は農家だから肉は国産のものを買う、ということを書いていたけれど、それはまあ個人として御立派な態度表明ではあるかもしれないけれど、全農家がそうしろ、というふうに読むべきものではない。ああ、この人はそうなんだな、という程度に考えておけばいい。
安くていいものを買う。その経済原理に愛国心とか同情心とかが混ざってくるよりは、もうちょっと農家が安定できるそもそもの仕組みがあったほうがいいと思うのだが、どうすればいいんだろう。
ふだんが安すぎ、っていうのが僕の個人的意見なんだけど、これはあまり理解してもらえないだろうしね。