とってもとってもいい映画。
あるところでこの映画の存在を知って、借りてみようとパッケージの写真を見たら、「あれ? ハルクの人じゃん!」と思わぬところで大昂奮。アヴェンジャーズではハルクは好きなほうなので(エドワード・ノートンの単品映画のほうはちょっと単調すぎてつまらなかったけど)、あの冴えないマーク・ラファロがちょっと落ちぶれてしまった音楽プロデューサーをやるという設定に、物語の始まる前から感情移入できてしまった。キーラ・ナイトレイも歌がとても魅力的で、この女優さん自身も好きになってしまった。
全体としてみれば、とても小さな映画。それもそのはずで、元はアメリカ国内で5館ほどでしか上映されていなかったのが、口コミで全米に広がっていって……というシンデレラ・ストーリー。映画の内容も、ちょっとそれにリンクするような、手づくりで音楽をつくっていって、それが多くの人に認められていくようになる、というシンプルといえばシンプルなあらすじ。でも、これがいいんだよねえ。主役のふたりがフィクションではなく実在の人物のようで、そこにキーラ・ナイトレイ(歌手役)の親友の男性や、マーク・ラファロ(プロデューサー役)の娘がうまい具合に絡んできて、軽くワインを飲みながら観ていたらすごく気持ちよくなってしまった。マルーン5のアダム・レヴィーンも俳優として登場するが、これもいい感じよ。もちろん、その歌もね。